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旧唐津銀行本店を見学しました [唐津市の観光&グルメ]

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佐賀県唐津観光に出かけて、JR唐津駅周辺を散策しました。観光マップの中から「旧唐津銀行本店」へ。アクセスはJR唐津駅から車の場合は約3分、徒歩の場合は7分ほど。建物横に駐車場(有料)を完備し、旧唐津銀行本店の利用者は1時間以内は無料のサービスがあります。
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入口には唐津市出身の建築家、辰野金吾氏と曽禰達蔵氏の胸像を展示。曾禰達蔵氏は辰野金吾氏とともに、ジョサイア・コンドル氏(明治以後の日本建築界の基礎を築いたイギリスの建築家)に学びました。その後、東京・丸の内のオフィスビル街の設計に関わったそう。
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煉瓦造りの洋館が目を惹く旧唐津銀行本店は1912年の建築、設計監修は辰野金吾氏、設計は愛弟子の田中実氏が設計。建物のデザインスタイルは「辰野式」を採用するとともに、田中氏独自のデザインを取り入れた造りになっています。
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〈預金窓口、2階へ〉歴史を感じる館内はとても趣きがあり、美しいデザインです。銀行としての営業は1997まで続き、その後唐津市に寄贈されました。2008年から3年間の保存修理工事を経て、一般公開されています。
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〈雰囲気の良い階段〉現在、1階は多目的ホール金庫室営業室、2階は展示室・辰野金吾氏に関する資料の展示ホールなど。入場は無料、館内の撮影OKなのもいいですね。
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〈辰野金吾氏に関する資料〉近代日本を象徴する建築家となった辰野金吾氏は日本銀行や東京駅などの設計がとくに有名。九州にも建築物が点在して、日本生命保険会社九州支店(福岡市・現在の福岡市赤煉瓦文化館)、二十三銀行本店(大分市・現在の大分銀行赤レンガ館)なども。
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〈作品の模型〉佐賀県武雄温泉の新館・楼門も設計しています。武雄温泉に出かけた際に見学しましたが、素晴らしい造りでした。愛弟子の田中実氏が設計した旧大同生命福岡支社(現在、やすらぎの森グリーンピア八女に移築)も見たことがあります。
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〈2階からの眺め〉吹き抜けのランプ・暖炉・大鏡・窓ガラスは建築当時(1912年)のものだそう。貴賓室は天井飾りが美しく、装飾された暖炉や華やかな絨毯も目を惹きました。
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〈金庫室に入りました〉一通り見て帰ろうとすると、係の方が金庫室も見学をどうぞと案内してくださいました。見学が出来るのは貴重なので、ワクワクします。
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〈金庫、レプリカの1億円〉鉄製の金庫は約500キログラム、昔は4つくらい設置してあったそうです。石炭事業で栄えていた頃は、たくさんのお金が保管されていたでしょうね。1万円札といえば、2024年度発行予定の新1万円札裏面に「東京駅丸の内駅舎」がデザインされます。
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建物裏手には辰野金吾氏と曾禰達蔵氏のブロンズ像を展示。辰野氏の没後百周年を迎えた2019年、「辰野金吾記念館」の愛称が付けられました。〈訪問日2020年12月〉

旧唐津銀行本店 辰野金吾記念館 佐賀県唐津市本町1513-15
開館時間 9:00~18:00(入館は17:40まで)、休館日12月29日~12月31日、入場料無料
前記事までは、からつバーガー松原おこし(麻生本家)JR唐津駅周辺の観光を紹介しています。




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