佐賀県鹿島市の肥前浜駅に寄った後は、肥前浜宿(ひぜんはましゅく)へ。江戸時代に長崎街道の宿場町として整備されて、水産・水産加工業や醸造業で発展。風情ある町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。まずは酒蔵通りを歩きます。

〈継場〉江戸時代の建築。長崎街道の宿場間の人馬や荷物等を中継する拠点として活躍したそう。2階もぜひどうぞと案内があり、見学させていただきました。

〈低い天井〉2階の部屋は吊り天井や船底天井になっています。

〈浜郵便局跡〉明治時代になって郵便制度が始まり、こちらの浜郵便局は1885年(明治18年)に開局。1937年に建てられ、1975年まで郵便局として利用されました。

〈酒蔵通りを進みます〉山口醤油醸造場~中島酒造場~光武酒造場~呉竹酒造~旧魚市場~観光酒造肥前屋~国道207号線へ。全盛期は10数軒の酒造がありましたが現在は数軒に。酒造開き「鹿島酒造ツーリズム」などイベントの開催時は遠方からもたくさんの方が訪れます。

〈旧魚市場〉この建物は戦前は魚問屋として毎朝、威勢のよいセリで賑わっていました。当時は近隣に鮮魚店やかまぼこ店が多かったそうです。

古くから続く伝統行事「鮒市」(毎年1月19日)では通りに露店が並び、恵比須様や大黒様に供える鮒の市が開かれます。鮒はそのままでは泥臭いため、昆布巻きにして一昼夜煮込まれて、郷土料理「フナンコグイ」が出来上がります。

〈観光酒造 肥前屋〉一年を通して酒造が一般開放されて、見学や買物を楽しめます。この後寄って見学し、お土産を買いました。

国道207号線を渡り、まちなみ駐車場(無料)から川向うを眺めると、茅葺屋根の建物が見えました。浜川右岸に広がる地域は商人・船乗り・鍛冶屋・大工たちが暮らして賑わったそう。

〈茅葺のまちなみ〉細い路地沿いに旧中村家・旧中島家・旧池田家の3軒が並んでいます。

〈峰松うなぎ屋〉酒蔵通り近く、浜大橋のたもとに老舗のうなぎ店「峰松うなぎ屋」があります。看板メニューのうなぎの蒲焼を始め、あなごやむつごろうの蒲焼もあるようです。

観光する際の駐車場は浜大橋そばの「まちなみ駐車場」(無料)が広くて便利ですよ。国道207号線沿いに駐車場案内の看板「浜宿駐車場」が出ていますので目印にどうぞ。〈訪問日2023年2月〉

肥前浜宿 佐賀県鹿島市浜町
前記事は肥前浜駅、次記事以降は観光酒造肥前屋、駅前で見つけた金時食堂をご紹介いたします。

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