大分県九重町に出かけて「牧口八幡社」へ寄りました。壁湯温泉や宝泉寺温泉へ向かう387号線沿いから少し入った高台に建ち、時々利用している魚屋(鮮魚店・食事処)から車で3分ほどの距離になります。

〈旧石鳥居笠木〉境内の一角には熊本地震で倒壊した鳥居の一部が保存されています。今から約400年前、1660年に建立されて玖珠郡最古の鳥居だったそう。

参道を進むと、ハート型をした心石(ハートいし)が!心石の上に立って願をかけた後、拝殿でお参りをすると良いそうです。

神社の創建は1216年、鎌倉の鶴岡八幡宮の分霊を祀ったのが始まりと伝わります。創建時は別の場所にあったそうですが玖珠川の大洪水後、この地に造営されました。現在の本殿は1726年、拝殿は1850年頃に造られたそう。

訪れた時期は無病息災や五穀豊穣を祈る夏越神事、茅の輪こぐり(くぐり)が設置されていました。茅で作られた輪を3回くぐって祈願を。〈参拝日2022年8月〉

参拝後、石段をくだっていると鳥居の先を列車が通過していきました。

牧口八幡社から約300メートルの場所に「惚れ地蔵」が建立されているそうですので、歩いて目指します。周囲は里山の風景が広がって、道沿いものどかな雰囲気。

〈惚れ地蔵と牧口八幡社の案内板〉

坂道の途中に祠に惚れ地蔵が祀られています。江戸時代、金を採掘していた頃の悲恋物語が惚れ地蔵の由来だそう。

2024年のお正月は初詣に訪れたところ、鳥居そばには門松が飾られていました。鳥居から拝殿へ続く参道が綺麗になっていて、心石(ハートいし)は健在です。

〈花手水〉手水鉢に花が浮かべられて素敵になっています。玖珠町の嵐山瀧神社で花手水を見ましたが、こちらの牧口八幡社にもあって嬉しい。前回参拝した際には設置されていなかった気がしますので、期間限定かもしれません。

おみくじをひき、お守りを授与していただきました。〈参拝日2024年1月〉

牧口八幡社 大分県玖珠郡九重町栗野762
次記事は九酔渓にある桂茶屋(売店・食事処)をご紹介いたします。

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