八女(やめ)市は福岡県の南西部に位置し、肥沃な土壌や昼夜の気温差を活かしてお茶作りが盛んです。八女茶を作る農家さんが、2,000戸以上もあるそうですから凄い数ですね。九州自動車道八女ICから車で約20分の場所にある、「八女中央大茶園」へ向かいました。

なだらかな丘陵地に見渡す限りの茶畑が広がっています。県営パイロット事業として1969年から1973年にかけて山林を切り開いて整地し、約70ヘクタールの大茶園が造られました。一般の方も入場することが出来て、新茶の時季はお茶の接待や販売が行われます。

〈展望所、五社神〉 車で展望所まで行くことが出来ました。昔から干ばつ時に祈りを捧げる雨乞いの神様として、またその他願い事の神様として五社神が祀られています。

〈展望所からの眺め〉 霞んではいますが良い見晴らしです。晴れて霞みがない日は有明海や島原半島も望める眺めだそう。〈訪問日2018年5月〉

八女市は自社農園で栽培・販売するお茶屋さんが点在して、お茶がとても美味しいですよ。自慢のお茶を使ったソフトクリームを提供しているお店もありますので、食べ比べはいかがでしょう。以前、お茶ソフト巡りに出かけましたので、お店を少しご紹介いたします。

1軒目は製茶匠 鵜ノ池(うのいけ)へ。自社農園で大切にお茶を栽培し、製茶は深蒸し茶にこだわり、品質の良いお茶を販売しています。サービスでいただいた新茶は少し甘みがあり奥深い味わい。パッケージがオシャレなお茶は友人へのお土産に買いました。

抹茶ソフトは玉露の粉がかかり、かなり控えめな甘さで後味すっきり。甘さが苦手な方も美味しく食べられると思います。カフェの前には茶畑があり、ゆっくりと寛げました。

2軒目の牛島製茶の定庵(本店)では本玉露ソフトのミックスを注文。抹茶はほどよい甘さ、コーンがパリパリの食感です。ソフトは他にも玉露ソフトとバニラがあります。

3軒目は、ほたると石橋の館(八女市上陽町)の抹茶ソフトクリームを。お茶っ葉の粒々が入って、ほどよい甘さ。ミニサイズ(写真)を注文しましたが、普通サイズもあります。

最後は池の山キャンプ場(八女市星野村)の抹茶ソフトです。キャンプ場は周囲約700メートルの麻生池の周りにロッジやコテージが並び、レストランもあります。

星野村では茶の文化館にも寄り、八女茶工房の体験メニューから抹茶ひき体験を行いました。自分でひいた抹茶を点てることも出来て、美味しく味わいました。〈利用日2018年9月〉

〈八女茶ロゴマーク記念茶〉 2020年2月にお披露目された「福岡の八女茶ロゴマーク」を記念して作られた八女新茶を買いました。八女茶の黄金色(こがねいろ)を中央に配置し、左右には八女地域の歴史的建造物の弁柄色(べんがらいろ)を表現しています。