佐賀市へ出かけて、古湯(ふるゆ)温泉や三瀬(みつせ)方面へ向かう途中、川上峡(かわかみきょう)を通りました。川上峡のほとりに由緒ある神社が建立されていると知り参拝します。

興止日女神社(よどひめじんじゃ)の歴史は古く、今から1,400年以上前の564年に創建。平安時代から肥前一の宮として崇められ、水・川・海の神として信仰されています。三の鳥居(写真)は肥前鳥居の特徴を持ち、佐賀市重要文化財になっています。

〈夫婦杉〉緑豊かな境内には立派な木々がそびえて、こちらの2本の杉は「夫婦杉」と呼ばれています。この杉の周りをまわると、夫婦・恋人・友人同士が仲睦まじく、家内安全、子孫繁栄にご利益があるとか。

〈落雷にあった大楠〉1813年(江戸時代)に落雷により火災。そびえていた当時は高さ30メートル、幹周り27メートルもあったそう。御神木の大楠を保護するために鍋島初代藩主が周囲に石垣を築かせた面影が残っています。

境内は見どころが幾つもあり、拝殿に奉納されている拝殿天井絵馬・三十六歌仙絵札額・竜虎・くじゃくとボタンなども拝見しました。

〈水仙が咲いていました〉参拝日2022年2月

〈佐賀県重要文化財の西門〉

西門の道向かいに建つ「本家ときわ家」は白玉饅頭を製造販売。「白玉饅頭」は興止日女神社にまつわる逸話に由来があり、川上峡の銘菓として数軒の白玉饅頭店が点在。

〈以前購入した白玉饅頭〉

〈川上峡春まつり〉3月中旬~5月中旬頃は「川上峡春まつり」が開催されて、約300匹の鯉のぼりが泳ぎます。2022年5月初め、近くを通りましたので川沿いを歩きました。

訪れた日は観光屋形船が運航しており、乗船待ちの行列が。川上峡の景色や鯉のぼりを水上から眺めることが出来て楽しそうです。体験時間:約10分、料金:中学生以上は500円

〈橋の上から眺めました〉四季折々の景色が楽しめる川上峡は憩いのスポットですね。

興止日女神社(よどひめじんじゃ) 佐賀市大和町川上1-1