古湯温泉(ふるゆおんせん)は佐賀県の最北部に位置する佐賀市富士町にあり、山あいに十数軒の旅館が建っています。温泉街には石畳の通りが整備されて、カフェや食事処もあります。

観光案内所の駐車場(無料)に車を停めて、温泉街を少し歩いてきました。SAGA FURUYU CANP(スポーツ合宿・研修等の施設)の駐車場もイベントがない時は利用できるそう。

〈自然豊かな嘉瀬川〉

外来入浴を受付ている旅館も多く、珍しい砂湯がある鶴霊泉(かくれいせん)も人気の宿です。今回訪れた日は外来入浴がお休みでしたが、以前は温泉&ランチを利用して満喫しました。

〈鶴霊泉の浴場〉2つの浴槽は奥が砂湯、手前は加温された浴槽になり、交互に浸かると新陳代謝アップに効果があるそう。飲泉はとても飲みやすい味です。

岩盤から温泉が湧き出していて、その上に砂が敷き詰められています。砂の間からも湧き上がり、心地良いぬるめの温度は長湯できて気持ちいいですね。古湯温泉はぬる湯を楽しめる宿が多く、こちらの砂湯はとくにオススメです。泉質は単純泉、源泉温度37℃

以前利用した日帰りプランはお手軽なランチを。プレートに彩りよく盛り付けられた料理、身がふっくらと焼き上げられた鮎の塩焼きも美味しくいただきました。

〈扇屋〉小さな旅館が点在し、雰囲気の良い佇まいですね。

〈大和屋〉

こぢんまりとした宿が多い中、高台に建つ大きな外観「ONCRI(おんくり)」は目を惹きます。こちらも以前、外来入浴&ランチへ訪れました。

〈大浴場〉内湯には広めの主浴槽・寝湯・ジャグジー風呂・深さのあるエステバスなどが並び、サウナ・かけ湯などもあります。泉質は単純弱放射能温泉、源泉温度30.7℃

露天風呂には岩風呂・打たせ湯・水風呂・桶風呂・箱蒸し風呂などがあります。箱蒸し風呂は顔を出して入るため、のぼせにくく、サウナが苦手な私も気持ち良く利用できました。

〈英龍(えいりゅう)温泉〉英龍泉の歴史は古く、以前は古湯温泉センターという施設名で長く親しまれていました。2013年にリニューアルして、英龍温泉の名称へ。ぬるめの温泉は気持ちよく、食堂のちゃんぽんも人気です。泉質はアルカリ性単純泉、源泉温度29.3℃

店頭では地元の野菜や花を販売しています。袋詰めの野菜も種類があり、今回購入したトマト・ピーマン・きゅうり・長ネギは各100円、嬉しい安さです。温泉利用&野菜を買いに遠方からも来られる方があるそうですよ。入口には温泉の自動販売機もあります。

〈湯遊び〉石畳の通り沿いに英龍温泉の足湯「湯遊び」が造られています。

温泉街散策中の一休みにもいいですね。利用時間10:00~18:00、定休日:火曜日

英龍温泉の駐車場脇の水路では鯉が泳ぎ、餌の販売もあります。久しぶりに訪れた古湯温泉は楽しい散策になりました。この後は嘉瀬川上流へ向かいます。〈訪問日2022年5月〉

2023年2月に訪れた際はONCRIで温泉とランチ~佐賀城下おひなさまのイベントを見に行きました。お土産は富士町産の柚子を使ったドレッシング、さが錦(村岡屋)、生丸房露(本家池の家)、おひなさま丸房露(鶴屋)、珈琲庵の岩清水珈琲(三瀬村)などを選びました。

古湯温泉の入口、勝打山の麓に建立された「勝打稲荷大明神」を参拝しました。

〈ミニ鳥居〉境内を見ると、なんと「ミニ鳥居」が!くぐるには小さいため、そばに立って記念撮影を。旅すると時々見かけるミニ鳥居、楽しくなります。

るるぶ 佐賀 嬉野 武雄 有田 呼子 (るるぶ情報版)

  • 出版社/メーカー: JTBパブリッシング
  • 発売日: 2022/10/11
  • メディア: ムック