南九州旅行の最終日は自然豊かな熊本県五木村を観光して、ヒストリアテラス五木谷(いつきだに)でランチ&五右衛門風呂体験も楽しみました。福岡へ帰るルートは五家荘(ごかのしょう)~二本杉峠~美里町へ続く国道445号を進んでいくことに。

五家荘(熊本県八代市)は今から約800年前、壇ノ浦の戦(1185年)に破れた平家の落人が隠れ住んだ伝説が残る秘境です。以前通った時よりも道が広くなっている場所もありましたが細い道も。椎原地区にある「緒方家」は以前観光したことがあります。

緒方家の看板を過ぎると分かれ道の看板がありますので目印にされてください。五家荘平家の里・縦木の吊橋・梅ノ木轟の滝と吊橋がある方面、国道445号へ。今回は別のルートでしたので寄っていませんが、せんだん轟の滝は熊本県内一の落差(70メートル)を誇ります。

〈たんなとりかぶと橋〉

たんなとりかぶと橋付近から景色を眺めました。高さ1,000メートルを超える山々が連なる九州山地に囲まれて、緑豊かな景色が広がっています。

球磨(くま)川の支流である川辺川の上流になり、橋から下を見ると、かなり高さがあります。紅葉の名所として知られる五家荘ですが、訪れた時期が早かったため、少し色付き始めたくらいでした。渓谷美を眺めて、またドライブを続けましょう。

〈平家トンネル〉 以前来た時になかったトンネルが出来て、道が広くなっていました。2015年3月に開通した平家トンネルは長さ758メートル。五家荘地域と五木村を結ぶ便利な道になりました。トンネル入口に描かれている蝶のマークは平家ゆかりの紋だそう。

この後は対向車が来ないといいなと思う細い道が続く所もあり、しばらく行くと「梅の木轟公園吊橋」へ到着しました。深い渓谷に架けられた吊橋からの眺めが良く、吊橋を渡った所から徒歩約15分の谷奥に、梅の木轟(うめのきとどろ)の滝があります。

〈梅の木轟吊橋〉 橋長116メートルあり、五家荘に点在する吊橋の中で最長。五家荘では滝のことを昔から「とどろ」と呼び、滝の名前は菅原道真公にまつわる伝説から付いたそう。

〈橋の中央まで行って記念撮影〉 五家荘には2つの落人伝説が残り、1つは壇ノ浦の戦に敗れた平家が隠れ住んだ説。もう1つは福岡県太宰府へ流された菅原道真公の子孫が追っ手から逃れてきた説。隠れ住んだ集落5つを合わせて、「五家荘」と呼ぶようになったそうです。

〈二本杉展望所〉 梅の木轟吊橋から車で約15分、八代市と美里町の境にある峠へ。ここにはかつて2本の杉がありましたが1本は落雷のため焼失しました。昔から交通の要所だった二本杉は五家荘から麓の町へ下りる人々の休憩スポットになってきました。

周辺は九州中央山地国定公園に指定されて四季折々の景色が楽しめますが、以前来た時より木々が茂っていて、展望所からの視界が。〈訪問日2019年10月〉

〈前回訪れた時の眺め〉 晴れた日は熊本平野や阿蘇外輪山も一望出来る良い見晴らしです。案内板を見ると金峰山・飯田山・鎌倉山など山の名前も書かれて、その中に「手蝶山」が。蝶が付くので、もしかすると平家に何かゆかりがある山なのかも。

〈霊台橋を歩きました〉二本杉展望所から、くねくねとした山道をおりて、旅の最後は美里町にある霊台橋(れいだいきょう)へ。アーチ型の石積みが美しく、長さ90メートル・高さ16メートル。単一のアーチ型としては日本一の規模を誇り、国の重要文化財に指定されています。

〈お土産の一部〉4泊5日の南九州旅行が終わり、無事に自宅へ戻りました。あちこちで買った物産品は友人や同僚へのお土産に。自分用に買った西郷さんの焼酎グラスと香辛料「ひらめき」は大活躍しています。今回は熊本・鹿児島・宮崎を旅して楽しい休暇になりました。

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