佐賀市へ出かけて久留米方面へ戻る帰り道、諸富町の「諸富鉄橋展望公園」へ寄りました。人気の観光スポット「筑後川昇開橋」、物産品を販売する「橋の駅ドロンパ」があります。

筑後川昇開橋(ちくごがわしょうかいきょう)は、福岡県大川市と佐賀県諸富町の間を流れる筑後川に架かり、全長507メートル。今回は諸富町側から大川市側へ橋を渡ります。

筑後川昇開橋は旧国鉄佐賀線の鉄橋として1935年に竣工。船の航行を容易にするため、昇降式の可動橋として造られて、可動式の桁はワイヤーで昇降します。

〈桁が上がりました〉見ていると係りの方が動かしてくれました。スムーズに上がっていく可動橋の重さは約48トンもあるそうです。昇開橋の設計はアマチュアマジシャンとしても活躍された技術師が携わってありますので、トリックのアイディアを活かしてあるのかも。

〈高く上がりました〉廃線後、1996年に遊歩道として整備されました。国内に現存する中では最古の昇降式可動橋になり、国指定重要文化財と機械遺産に登録。

〈岸辺から眺めました〉

橋を渡りきった所は「筑後若津駅跡地」になり、当時の面影を感じられるものが。それでは大川市側を観光しましょう。大川市は家具の町として栄えて「大川家具」が有名。家具とともに発展した大川組子は観光列車「ななつ星in九州」の内装にも使われています。

〈大川テラッツア〉 昇開橋のたもとに造られた「大川TERRAZZA」は観光スポットやインテリア情報などを案内。物産品やドリンク・ソフトクリームも販売しています。

少し高台になっている筑後若津駅跡地から眺めると、鉄道が走っていたと思われる道が。周辺は歩いたことがありませんので、今回は少し町歩きを楽しみます。

〈デザインプロムナード〉遊歩道入口は筑後川昇開橋をモチーフにして、反対側の入口にもありました。鉄道跡が遊歩道として整備されているようです。

遊歩道にはアート作品が点在して、家具の町大川ならではのオブジェも。大川家具の始まりは今から480年以上も前、室町時代まで遡ります。当時盛んだった船大工の技術を活かして1536年に指物(家具)を始めたことが大川家具の発祥だそう。

〈遊歩道を進みます〉

〈オブジェが点在〉

ぐるりとまわり若津下町の交差点~筑後川昇開橋へ戻ります。昔は栄えた地域だったのでしょう、洋風な建物も。この時は気がつきませんでしたが近くには三潴銀行記念館があり、デザインプロムナードを進んだ先には旧吉原家住宅、小保・榎津の町並みなどがあったようです。

若津下町交差点そばで見つけた和菓子店「鹿江屋(かのえや)」へ。店頭に鎮座している城島瓦の恵比須様は立派で風格を感じます。老舗の雰囲気がするなぁと思ってお店の方に尋ねたところ、70年以上営業してあるそうです。

色々な和菓子が並び、どれも美味しそう。訪れた時は大福(豆・いちご・栗)、串だんご・黒糖まんじゅう・うぐいす餅・桜もち・甘酒まんじゅうなどがありました。

〈包み紙のデザインが筑後川昇開橋〉観光のお土産にもピッタリな包み紙は嬉しいですね。実はお菓子もご当地ならでの商品があります。

今回は甘酒まんじゅう・まるぼうろ・うぐいすもち(餡入り)を選びました。甘酒まんじゅうの色は写真では分りにくいですが薄い赤(ピンク色)です。通常は白のみ販売してあり、お祝いごとの注文が入った時に赤も作られるそう。レアものの赤を購入出来てラッキーでした。

〈橋の駅 ドロンパ〉 諸富町側へ戻ってきて、観光の最後は佐賀市観光情報発信会館「橋の駅ドロンパ」へ。諸富家具の木工品を展示して、佐賀の物産品も販売。

地元で採れた魚介類や海産物を始め、野菜・お弁当・惣菜・お菓子など種類が豊富。有明海のみに生息するエツ(カタクチイワシ科)をモチーフにしたお菓子もありました。

〈えつのぼり〉以前訪れた時は橋に、えつのぼりが泳いでいました。エツは幻の魚と呼ばれて、周辺にはエツ料理を味わえる食事処が点在。エツ料理は夏の風物詩となっています。

〈ドロンパで購入〉 地元特産の玉ねぎや魚のすり身などを使った天ぷら「たまねぎっ子」、大きなトマトを購入。プチウォーキング&観光を楽しめた休日です。〈訪問日2022年1月〉

大川家具 nakakei チェスト マルーン2 本体ブラウン色 60cm幅6段 119081

  • 出版社/メーカー: 関家具
  • メディア: ホーム&キッチン