大分県日田市は九州最大級河川である筑後川の上流に位置し、安土桃山時代は豊臣秀吉氏の直轄地として、江戸時代は天領地として繁栄しました。観光は風情溢れる豆田町散策、屋形船に乗って楽しむ鵜飼い見物などが有名です。

日田市へ出かけた際に、JR夜明(よあけ)駅に寄りました。国道386号線沿い、夜明郵便局の近くにあり、そばに三隈川が流れています。

木造の駅舎は風情がありますね。現在の駅舎は2010年に建て替えられたそう。

ホームは1番線が久大本線上り、2番線が久大本線下り。訪れた時は下りのホームに久留米行きの列車が到着しました。

〈特急が通過〉かつてあった3番線ホーム(写真右端)は日田英彦山線として活躍していました。2017年7月の九州北部豪雨により運休となり、その後廃止となりました。

〈BRTひこぼしライン〉被災した日田英彦山線の添田駅~夜明・日田駅間はBRT(バス高速輸送システム)が、2023年8月28日に開業しました。駅舎下にバス停があります。

一般道・専用道を含めた走行距離は約40キロメートル、BRTひこぼしラインが走ります。外装デザインは日田彦山線の地域をモチーフに6色あります。しゃくなげカラーは添田町の町花「しゃくなげ」をイメージし、内装デザインも素敵ですよ。

添田駅へ向けて発車していきました。ひこぼしラインの駅は商業施設・病院・学校の前など、36駅が設置されて便利になっています。

〈夜明の鐘〉駅舎横に設置されている「夜明の鐘」は、2011年に廃校となった地元の小学校から移設されました。モニュメントには樹齢100年の日田杉を使用。ここを訪れる人々に輝く「夜明け」が来るように願いが込められているそう。〈訪問日2023年11月〉

〈石橋広場〉2024年5月に訪れた際は駅近くの石橋広場へ。2021年3月まで大肥川に架かっていたアーチ型の石橋「大肥橋」の一部が広場に移築されています。

大肥橋は1899年(明治32年)に完成、橋長27.6メートル・橋幅4.6メートルありました。当時の面影が残る石橋を見ることが出来ました。

大肥川に架かる鉄橋を眺めていると、特急「ゆふいんの森号」が通過していきました。博多と由布院や別府を結ぶD&S列車(デザイン&ストーリー列車)になり、以前乗車したことがあります。

JR夜明(よあけ)駅 大分県日田市夜明
次記事は駅から車で約4分の場所にある地鶏の炭火焼きと手打ち蕎麦の店「とり庵三日月山亭」をご紹介いたします。

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