福岡県うきは市吉井町は白壁土蔵の商家や旧家が軒を連ねて、風情漂う町並みです。江戸時代は城下町久留米と日田(天領)を結ぶ豊後街道の宿場町として栄えました。

2024年2月11日~3月20日まで開催中のイベント「筑後吉井おひなさまめぐり」へ出かけました。商店や公共施設などに、雛人形が飾られています。

国道210号沿いや白壁通りを中心に散策しましたので、少しご紹介いたします。国道210線沿いに建つ「一の瀬焼 陶秀苑」は初めて訪れます。

店内には様々な器を展示販売。一の瀬焼きの歴史は今から約400年前、豊臣秀吉公が朝鮮出兵をした際に連れ帰った陶工たちによって開かれたと伝わります。かつては久留米有馬藩の御用窯として栄えたそう。

店内奥に雛人形が飾られていますので拝見しました。

観光会館 土蔵(くら)にも時代を感じるお雛様・箱雛・おきあげ(押絵細工のひな飾り)などが展示されてます。ランタンが吊り下げられて幻想的な雰囲気ですね。館内には手焼きどらやきが人気の「キチココ」があります。

肥料店の林家(築約150年)にも受け継がれてきた貴重なお雛様が。現役のオート三輪が店内に展示されて、オリジナルグッズ・ラムネの販売もあります。

歩いていると「春のお茶席」(日にち限定)の案内板を見つけました。菊竹六鼓記念館の庭に特設のお茶席が設けられて、一服いただくことに。

嬉しいことに用意してある器から好みで選んでいいですよと案内いただき、椿デザインの器を選びました。お抹茶や和菓子は地元の商品を使ってあるそうです。休憩した後は、おひなさまめぐりを続けます。

〈梅廻家 醤油醸造場〉白壁通りに建つ醤油醸造場に飾られています。明治~昭和まで五世代のおひなさまが展示されて、こちらも素敵な雛人形ですね。

〈箱雛とおきあげ〉時代の移り変わりを感じるお雛様が飾られて箱雛も素敵です。

〈花手水〉昨年(2023年)に続いて、店先に花手水が置かれているところが何軒もありました。

〈庵鈴亭(あれてい)〉明治時代から残るお屋敷を改装して食事処と宿泊施設になっています。漫画「美味しんぼ」に掲載された吉野鶏めしが味わえるそうですよ。

最後は「和菓子処 ひた屋福富」に寄ってお土産を購入します。お茶会でいただいた和菓子「しらかべ通り」はこちらのお店の品です。

〈茶房〉お菓子が種類豊富に並び、茶房もあります。店頭で買ったお菓子を頂くことが出来て、セルフサービスのお茶・冷水を用意してあり嬉しいサービス。

高山珈琲・クリーム大福(抹茶)・葛ようかんをいただきました。小豆と無地の二層に分かれて涼しげな葛ようかんは上品な甘さ、なめらかな食感です。

店頭に花手水が置かれていました。色とりどりの花が浮かんで綺麗ですね。おひなさま&花手水巡りも楽しんだ休日です。〈訪問日2024年2月〉

フルーツ王国うきは

  • 出版社/メーカー: 文榮出版社
  • 発売日: 2022/03/25
  • メディア: 雑誌