熊本県の南西部に浮かぶ天草は歴史と自然豊かなスポットが点在。今回の天草観光では天草上島の八代海側(天草街道)をドライブしました。上天草市姫戸町にある永目神社のアコウを見た後は龍ヶ岳方面へ向かいます。

海景色を眺めながらのドライブは爽快です。沖に浮かぶ島は観光マップに載っている樋島かも。橋でつながっているようなので、渡ってみることにしました。

分かれ道に出て、目的地の樋島(ひのしま)は左方向。右方向は大道(おおどう)方面になります。この後、樋島から戻ってきましたので、大道方面へも行きました。樋島の手前にも島が2つあり、まずは椚島(くぐしま)へ。

道沿いの藪に花が咲いていたので写真を撮っていたのですが、まむし(へび)に注意!の看板が。へびと言えば、椚島は白亜紀後期に生息したモササウルス(海生爬虫類・全長5~10メートル)の歯が発見されて有名になったそうです。

椚島の道沿いから樋島方面を眺めると橋が架かって、養殖生け簀が浮かんでいます。右側にある小さな島は坊主島という名前で、これから渡ります。

〈樋島大橋・坊主島〉椚島~坊主島~樋島大橋を渡って樋島へ。橋は一車線になっているため、信号機により交互通行。昔は橋が架かっていなくて1972年まで離島だったそう。

橋の手前には旅館や釣船の看板が幾つも出ています。島では新鮮な魚が釣れて、宿ではきっと美味しい地魚料理が味わえるのでしょうね。樋島は金魚の形をしているそうですよ。

それでは樋島大橋を渡ってプチ島旅へGO!直線の橋の後はループ式の橋があり、1号橋と2号橋を合わせて樋島大橋と言うそうです。

〈外平海岸自然観察公園〉橋を渡った先で「外平(そとびら)海岸」の案内を見かけて行ってみました。集落を抜けて山道のような細い道になり、この先にあるの?と思ったら行き止まりが、外平海岸でした。東屋の横には数台分の駐車場があり、公衆トイレも設置されています。

自然の砂浜がそのまま広がっていて海の透明度も高く、綺麗な海景色は癒されます。絶滅危惧種22種類を含んだ多数の生き物が生息している干潟だそう。樋島ではかつて、アンモナイトやイノセラムス(二枚貝)などの化石が見つかったそうですよ。

沖に浮かぶ城島(じょうしま)は潮がひくと歩いて渡れますが、訪れた時は潮が満ちていました。鹿児島県指宿市にある知林ケ島(ちりんがしま)も渡れる島として有名ですね。島へ続く砂の架け橋(砂の道)から、縁結びのパワースポットとして人気を呼んでいます。

島を周り、のどかな漁港風景も眺めました。堤防では釣りを楽しんでいる方がいて、アジが釣れるよと教えていただきました。漁港そばには珍味のヒトデ料理を食べることが出来る「ひのしま荘」が建っています。旅館の名前は知っていましたが、ここ樋島にあったのですね。

〈樋ノ島灯台〉赤い色が目を惹く樋ノ島灯台は1959年の点灯、1993年に改築されました。灯台の奥に見える橋が先ほど渡ってきた樋島大橋です。この後は龍ヶ岳・ミューイ天文台~倉岳~倉岳大えびす像・えびす茶屋へ向かいます。

今回の旅行では、タコの柔らか煮もいただきました。天草は新鮮な海の幸が楽しめていいですね。前記事では永目神社のアコウ樹をご紹介しています。〈訪問日2020年11月〉