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今村天主堂を拝観しました [福岡の観光]

2022年6月から耐震工事のため、約10年間拝観が出来なくなります。
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福岡県三井郡大刀洗町(たちあらいまち)にある、「今村天主堂」を訪れました。アクセスは大分自動車道筑後小郡インターから車で約15分、西鉄電車甘木線大関駅からは車で約3分。田園風景が広がるのどかな地区に、遠くからも目を惹く大きな教会が建てられています。
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現在の教会堂は1913年に完成し、重厚なロマネスク様式。八角形の2つの塔を正面に配しています。国内に残るレンガ造りの教会として貴重であり、設計・施工は鉄川与助氏が手掛けました。鉄川氏は当時、長崎の教会を数多く手掛け、建設した中で今村天主堂は最大規模になるそう。
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ステンドグラスはフランスから取り寄せましたが、他の資材は近隣の久留米や佐賀などで調達。柱は高良山の杉、瓦は城島で制作、石材は主にうきは市浮羽町産、レンガは神埼市(旧千代田町)の工場に特注したそう。2015年には国の重要文化財に指定されました。
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内部は撮影禁止となっていますので写真はありませんが、木造アーチ型のコウモリ天井は見事。ステンドグラスが美しく、荘厳な雰囲気が漂っています。2つの塔がある教会は珍しく、レンガで造られた薔薇窓も特徴の1つだそう。〈拝観日2016年5月〉

今村天主堂(今村カトリック教会) 福岡県三井郡大刀洗町今707
鉄川与助氏が設計・施工した教会を訪れた記事もあります。大江天主堂(熊本県天草市)﨑津天主堂(熊本県天草市)山田教会(長崎県平戸市生月島)田平教会(長崎県平戸市)紐差教会(長崎平戸市)をご覧ください。

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